InDesign DOM エクスプローラーを自作した話

InDesign スクリプト開発をしていると、DOM(Document Object Model)のリファレンスを頻繁に参照しています。これまでずっとお世話になっていたのが:
https://www.indesignjs.de/extendscriptAPI/indesign-latest/
※(もっと昔は:Jongware)
このサイト自体は非常に充実した情報を持っているのですが、使っていてずっと気になっていた点がありました。
既存リファレンスの課題:プロパティや関数を素早く絞り込めない。
例えば「text という名前のついたプロパティを全部確認したい」「color に関係するメソッドだけを見たい」といった場面で、目的の情報に辿り着くのに地味に手間がかかっていました。スクリプトを書いているときは集中力を保ちたい。リファレンスを調べるたびにペースが崩れるのが、じわじわとストレスになっていました。

そこで自作した:InDesign DOM Explorer
この課題を解消するために、自分でリファレンスサイトを作りました。(Illustrator、Photoshopも収録)
dom.autodtp.app
以下、主な特徴を紹介します。

1. ダークテーマ(残業の為!!!)

 


 

2. 高速検索・リアルタイムフィルタリング

 


検索ボックスにキーワードを入力すると、マッチしたプロパティやメソッドがその場でハイライト表示されます。ページ遷移なし、待ち時間なし。
 

3. メソッド・関数の戻り値の型表示

 

各メソッドについて、return 値の型が明示されています。ExtendScript を書いていると、「このメソッドは何を返すのか」が分からず、試しにコードを動かして確認する……という手間が発生しがちです。戻り値の型がドキュメント上で確認できると、コードを書く前に設計が固まりやすくなります。
 

4. 逆引き検索


 

これも便利な機能です。「TextFrame を操作したいが、どのオブジェクトからアクセスできるのか?」といった疑問は、通常のリファレンスでは調べにくいです。親から子を辿る構造になっているため、逆方向の関係がつかみづらい。逆引き検索を使えば、あるオブジェクトや型が、どこから参照されているかを逆方向に辿ることができます。DOM の全体像を把握するのに役立ちます。
InDesign DOM のリファレンスとしては既存のものも十分に情報量がありますが、「調べる速度」という観点では改善の余地があると感じていました。自分が欲しいと思っていた機能を、そのまま実装した形です。InDesign スクリプトを書く方はぜひ使ってみてください。フィードバックや改善要望があればお気軽にどうぞ。